「有田と週刊プロレスと」を無料視聴

青木篤志がマスクを被った理由は?横浜文体でのTAJIRI戦は不満を抱える者同士の闘いだった

 

2018年2月3日の全日本プロレス横浜文化体育館大会において、青木篤志はTAJIRIから世界ジュニアヘビー級王座を奪還しました。

青木篤志にとって1年8ヶ月ぶりの世界ジュニア王座返り咲きとなりました。

 

この記事では、青木篤志の前回と今回の戴冠についての思いや、青木篤志がマスクを被っている理由についてご紹介したいと思います。

青木篤志にとって世界ジュニアのベルトとは

青木篤志が世界ジュニアのベルトを初めて巻いたのは2014年の5月、ウルティモドラゴンからの奪取で、青木篤志はシングルのベルの初戴冠でもありました。

 

その後約1年で5度の防衛を重ねたのち、かつての盟友である鈴木鼓太郎にベルトを奪われました。

この時点では青木篤志にとって世界ジュニアのベルトは、最優先で取るべきベルトだったと推察できます。

 

しかし、鈴木鼓太郎がベルトを返上し全日本プロレスを離脱したあたりから、優先度が下がり始めます。

 

2016年のジュニアリーグ戦で優勝し再度世界ジュニア王者となりますが、3回の防衛の後、タッグを組んでいた佐藤光留に奪われます。

その後、青木篤志は木高イサミと宮本裕向(ヤンキー二丁拳)が保持していたアジアタッ
グの奪還を最優先とし、世界ジュニア戦線からは離れていきます。

sponsored link

青木篤志がマスクを被っている理由とは

出典:全日本プロレス

青木篤志が世界ジュニアのベルトに再び目を向けたのは2017年10月、当時全日本プロレスの後輩である野村直矢と青柳優馬が保持していたアジアタッグのベルトに挑戦し、敗
れた頃でした。

 

佐藤光留とのタッグも一区切りとなり、次の目標として世界ジュニアのベルトに目が行くのは自然なことでした。

ただ、TAJIRIとウルティモ・ドラゴンで世界ジュニア王座が争われることが決まっており、すぐに順番は回ってきませんでした。

現状を変えたいのに、挑戦権が回ってこない現実に青木篤志は不満を持ちます。

 

その不満をさらに上昇させたのが、世界ジュニアのベルトを返上して退団したかつての盟友鈴木鼓太郎が自身より先に世界ジュニアに挑戦したことでした。

 

話は変わりますが、青木篤志はニコニコプロレスチャンネルで「青木篤志の毒演会」という月一の生放送番組を持っており、番組はそのチャンネルの中で1番の人気を誇っています。

その理由は、青木篤志自身がいじられることに寛容なこともありますが、1番は自分のことや今持っている感情を正直に、しかし問題にならない程度に視聴者に伝えていることです。

青木篤志の毒演会の中で、常々全日本の後輩が主張しないことや、他団体に流出したベルトの扱いについて不満を述べてきました。

これらの不満と上記の不満が合わさった2017年11月、青木篤志は自身のグッズとして「不満しかない」とプリントされたTシャツを販売し、マスクをかぶり始めました。

 

これは不満を番組などで発散するのではなく、このような形で会社に主張するこ
とによって世界ジュニアへの挑戦権を得ようとしていたのかもしれません。

 

もっとも青木篤志本人はマスク着用の意図については「ボクにしか分からないものがある」と発言しているので、真意は青木篤志にしか分からないことですが。

 

追記

週刊プロレス2018年6月6日号で、青木篤志がマスクを被っている理由を語っています。

「自分のなかのイラ立ちとかもどかしさ、モヤモヤ、ストレス…いろんな気持ちがあって、気分を変えようじゃないけど、コスチュームを変えようと思った」

出典:週刊プロレス

青木篤志には公表してない目標があるそうで、目標を達成したときにはマスクを脱ぎ、コスチュームも元に戻そうと考えているそうです。

sponsored link

青木篤志vsTAJIRIは不満を抱えた者同士の闘い

 

TAJIRIは言わずと知れた元WWEスーパースターであり、かつてエディ・ゲレロとタッグを組んでいた文字通りのトップにいた選手です。

 

しかし、夢をもって2017年1月にWWEに再入団したものの、そこで待っていたのはケガによる戦線離脱と年齢を理由として復帰を許可しない会社との戦いでした。

結果としてTAJIRIはコーチ契約を提示するWWEのオファーを蹴り、日本のリングに復帰しましたが、そこには「まだ俺は第一線で通用する。それなのになぜ試合に出してくれないんだ」という不満があったと思います。

日本のメジャー団体全日本プロレスのベルトを巻くことは、TAJIRIの思いの強さを証明するものであり、WWEに対する意趣返しであったと思います。

 

青木篤志とTAJIRIという、過去や現状に不満抱えている二人がぶつかり合った結果、より現状を変えたいと強く思っていた青木篤志が勝利した、と私は考えています。

 

まとめ

 

青木篤志の強い不満は、世界ジュニアの戴冠によって半分は消えたんじゃないかな?と思います。

これからは鈴木鼓太郎や若手選手の追撃を受けることになりますが、全日本プロレスジュアの格上げという使命も抱えています。

 

青木選手が不満を持ち続け防衛するのか。

追撃する立場の人間がより強い不満を持ち青木篤志から奪取するのか。

 

これからも全日本プロレスのジュニアから目が離せません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)