- 「プロレスを生観戦したいけど、チケットはどう買ったらいいの?」
- 「会場に行ってみたいけど、マナーが分からない」
- 「おすすめの座席ってあるの?」
プロレス観戦って団体によって雰囲気も違いますし、準備や応援の仕方が分からないこともありますよね。
この記事では、プロレス観戦初心者のみなさんが安心して試合会場に行けるよう、プロレスファン歴25年の私が、初心者のためのプロレス生観戦講座をお届けします!
プロレスは生観戦が醍醐味です!
ぜひ最後まで読んで、プロレス観戦を楽しんでください!
目次
プロレスのチケットの買い方は豊富!
まずは観戦したいプロレス団体のホームページをチェックして、大会日程を確認しましょう。
プロレス団体名をそのまま打ち込めば、公式サイトが1番上に表示されます。
例として、新日本プロレスで見てみましょう。
こんな感じですね。
具体的な日程は、各団体公式サイトの「スケジュール」という場所に掲載されていることが多いですね。
例として、DDTで見てみましょう。
出典:DDT
こんな感じで、ずらっと大会日程が表示されます。
各団体の大会スケジュールは、1~2ヶ月先まで発表されることが多いです。
大会名をクリックすると
- 日時
- 試合会場
- 対戦カード
- チケット概要
などを確認することができます。
メインの対戦カードが事前発表されることはありますが、全対戦カードは大会ぎりぎりまで発表されないことも多いです。
2か月先の大会だと、カードは未定の場合がほとんどだと考えていいですね。
大会日程を調べるときには、プロレス日程がまとめられている「プヲタスケジュール」を利用してもいいでしょう。
日付や都道府県を絞り込んで検索できるので便利ですが、団体公式サイトの方が情報が早いです。
行きたい大会を見つけたら、さっそくチケットを買いましょう!
ファンクラブで買う
最速でチケットを買えるのが、各プロレス団体が運営しているオフィシャルファンクラブ経由です。
座席は他の購入方法より前方の場合も多く、最前列は基本的にファンクラブ経由で購入するのが一般的です。
ファンクラブ先行チケットで売り切れてしまう席種もあり、例えば新日本プロレスの1.5後楽園ホール大会は一般発売を待たず、ファンクラブ予約のみで売り切れるプレミアチケットと化しています。
各団体によって金額は違いますが、ファンクラブに加入するには入会金や年会費が必要です。
参考までに、新日本プロレスのファンクラブ「Team NJPW」のレギュラー会員(18歳以上60歳未満)の費用はこんなです。
- 入会費1,000円(税込)
- 年会費5,150円(税込)
試合会場での撮影会やファンクラブイベント、会報が貰えるなどの特典は魅力的なポイントですし、お財布と相談して入会を検討しましょう!
実際のチケットの買い方はファンクラブによって違うので、団体公式サイトをチェックしてみてください。
プレイガイドで買う
野球やサッカー、音楽ライブのチケットと同じように、プロレスのチケットもプレイガイドのインターネットサイトで購入することが可能です。
下記のプレイガイドがメジャーですね。
各サイトで団体名を打ちこみ検索をすれば、ずらっと大会日程が表示されます。
例として、チケットぴあで見てみましょう。
出典:チケットぴあ
エリアや公演日での絞り込みができるので、観戦したい大会が簡単に見つかると思います。
プレイガイドでの購入では、チケット代金のほかにシステム利用料・発券手数料・決済手数料が必要です。
代金の支払いは
- クレジットカード決済
- コンビニのレジ払い
- 銀行振り込み
- ネットバンキング
などから選択可能です。
チケットはコンビニで受け取ることも可能ですし、自宅に配送もOK!
簡単にプロレスのチケットを手配できます。
新日本プロレスやWWEなどの人気団体は、プレイガイドでの一般発売に先駆けて先行抽選販売を実施することも。
良席を確保したいときには、積極的に利用しましょう!
前売り券を直接買う
プレイガイド以外でも、団体が委託しているお店や大会が開催される会場で直接前売り券を購入できるのが一般的です。
具体的な場所は、各団体の大会スケジュールページに記載があります。
選手から直接買う
大会に出場する選手本人と直接やり取りをして、チケットを取り置き購入するファンも増えてきました。
団体が公式にアナウンスしているわけではないですが、直販でチケットが売れると、選手にメリットが多々あるとかないとか。
ツイッターのDM・フェイスブックなどのSNSや、メールなどで直接やりとりを行い、大会当日に会場窓口で取り置きしてもらったチケットを受け取るのが一般的です。
例として、ゼロワンの小幡優作のツイッターを見てみましょう
出典:小幡優作公式ツイッター
個人間で連絡を取り合う形なので、「やりとりをしたのにチケットが用意されていなかった」というトラブルも報告されているんですよね。
なので、個人的にはあまりオススメしたくない買い方です。
当然ですが、全てのプロレスラーが直販をしてるわけではないので、ご注意ください。
当日券を買う
大会当日は試合会場でも当日券が売ってます。
しかし、当日券は希望の席種がない可能性もあります。
前売りで全席種売り切れてしまい当日券が販売されないこともありますが、話題の大会などでは座席解放により、急遽当日券が用意される場合もあります。
事前に各団体の公式サイトで確認しましょう。
価格は前売りより500円程度高くなるのが相場です。
確実に観戦するなら、チケットは事前に用意するのが手堅いですね。
優待券を利用して買う
団体によっては大会が開催される土地の飲食店やコンビニなどで、優待券を配布していることがあります。
当日券を割引価格で買えたりしますが、配布場所は公開してないことが多いです。
試合会場で買う
試合会場ではグッズの販売とは別に、近隣で開催される大会のチケットやビッグマッチのチケットを先行販売しているブースがあります。
インディー団体では選手自ら受付していたり、ゲスト参戦している選手が所属している別団体のチケットを購入できる場合もあります。
図を見ながら直接座席指定が行えることも多く、プレイガイドで購入する時のような手数料が不要なのも嬉しいですね。
「次の大会も行ってみたい!」と思ったら、積極的に利用しましょう!
チケット売買サイトで買う
人気の団体やビッグマッチなど、希望の席種が売り切れてしまう場合が多々あります。
そんなときは、チケットストリートがおすすめです。
詳しくは下記の記事をどうぞ。
プロレスのチケットの値段
プロレスのチケット代は、席種によって大きく変わってきます。
団体や会場毎に席種の呼び方は異なりますが、一般的に
- 特別リングサイド
- リングサイド
- 指定席
- 2階~3階席
- 立ち見
などが多いです。
基本的に特別リングサイドが、リングから最も近いと考えていいです。
リングに近い方がチケットの値段が高く、後方や2階席になると安くなるのが一般的です。
同じ特別リングサイドでも、地方大会に比べてビッグマッチの方がより高い値段設定になります。
目安として新日本プロレスの高知大会を例に挙げると
- 特別リングサイド:10,000円
- リングサイド:8,000円
- 2階指定席:5,000円
ビッグマッチの福岡大会では
- 特別リングサイド:12,500円
- リングサイド:8,500円
- 2階指定席:5,500円
と高く設定されていることが分かります。
詳しいチケット料金は各団体の大会スケジュールに掲載されているので、チケットを買う前にチェックしてから座席を検討しましょう。
▼プロレスチケットを安く買うには
おすすめの座席は?
「どの座席で観戦すればいいの?」という疑問もありますよね。
席種によってプロレスの見方が大きく変わってくるんです。
迫力を求めるなら特別リングサイド一択
特別リングサイドやリングサイド、高額な前方の座席のメリットは
- 選手を間近で見られる
- 音の迫力
といったところ。
大きな体のプロレスラーが間近で試合をする様子は、とにかく大迫力。
テレビで見るプロレスとは大違いです。
飛び散る汗や表情、リングコスチュームの作りまではっきりと分かり、臨場感は抜群です。
特に音に注目してほしいですね。
リングに叩きつける重低音はもちろん、選手の息遣いやチョップの音が直球で耳に飛び込んできます。
場外乱闘で観客席になだれ込んでくる可能性も高いですが、キャーキャー言いながら逃げ、選手が去った後は滅茶苦茶になった椅子を戻す作業も楽しいです。
デメリットとしては
- 関節技などの攻防が見えづらい
- セコンドやカメラマンが邪魔になる場合も
- 身長によっては見にくい
などがあります。
前方になるとロープが邪魔で、関節技の攻防が見えにくいことがあります。
写真を撮る時にもロープにピントが合ってしまい、人によっては上手く撮影できないことも。
また、リングサイドにはセコンドやカメラマンがいる場合があり、大事なフィニッシュの時にまったく見えないといったこともあるんです。
女性の場合は特にですが、前列に背の高い男性が座った場合、ひな段ではない1階席だとリングが見にくくなってしまうこともありますね。
リング全体が見える後方や2階席
1階後方や2階席のメリットは
- リング全体が見え攻防が分かりやすい
- じっくり試合を見られる
といったところ。
1階後方席はひな壇になっている会場も多く、関節技の攻防や場外乱闘の際の位置関係が良く分かります。
「大声を出して応援するのは恥ずかしいな」という人もいると思いますが、後方席や2階せきなどは、リングサイドのお客さんと比べて、じっくり試合を楽しんでいる人が多いです。
個人的には、まず後方席や2階席で様子を見てプロレス観戦の雰囲気に慣れる。
慣れてきたらリングサイドで観戦するのがおすすめです。
大会の流れ
待ちに待った大会当日。
どのような流れで、プロレスの興行が進んでいくのか勉強しておきましょう!
開場時間の確認を!
試合会場に近づくにつれ、プロレスTシャツを着た人が増えてきます。
どんどんテンションが上がってくる瞬間ですね。
でも焦りは禁物。
プロレスの興行も他のライブイベントと同じで、開場時間が決まっています。
チケットに開場時間・試合開始時間も記載されてるので、事前に確認しておきましょう!
大会場では、開場時間前から長蛇の列になっている場合も。
目当てのグッズがある場合などは、早めに並んでおいた方がいいですね。
団体によっては、ファンクラブ特典で開場時間前に先行入場できる場合があるので、有効活用するのも一つの手です。
座席の確認をしておこう!
無事会場に入ったら、まずは観戦する席をチェックしましょう。
会場には座席の案内板があるので自分で確認して移動するか、係員に尋ね案内してもらいましょう。
同時にトイレの位置もチェックしておくと安心ですね。
物販やサイン会に参加しよう!
開場から試合開始までは、30分から1時間ほど時間があります。
この間にグッズ物販をチェックしましょう!
物販は混雑します。
「どれにしようかな~?」と迷うところではありますが、あまり悩んでいると目当てのグッズが売り切れてしまうこともあるので注意してください。
団体によっては試合開始前に、選手のサイン会や撮影会を実施している場合があります。
どの選手が実施しているかは、会場の看板や呼び込みで案内されています。
参加方法は、対象選手のTシャツやパンフレットを購入した人などに限定される事が多いです。
家から持参した色紙などにはサインを入れてくれないことも多いので、ご注意ください。
参考までに「新日本プロレスのサイン会の流れ」についての記事で、手順をイメージしておきましょう。
試合開始!
試合開始時間になると、事前に発表されている対戦カード順に試合が行われます。
対戦カードは団体の公式サイトでも見れますが、開場時に無料で配布されたり、大会パンフレットを買うともらえるパターンもあります。
リングアナが試合開始前にアナウンスする場合もあるので、暖かい拍手を交えて聞いておきましょう。
第1試合の前に、ダークマッチや第0試合と呼ばれる若手や練習生などの試合が行われることもあります。
試合開始時間の15分前くらいから事前アナウンスされずに行われることもあるので、見逃したくない人は早めの着席をオススメします。
プロレスは、1大会の全試合で1パックと考えます。
- 最初は若手を交えた試合。
- ヒールレスラーが反則や場外乱闘で盛り上げる分かりやすい試合
- コミカルで笑える試合
- メインはしっかりとしたプロレス
といった感じで構成があります。
好きな選手には思いっきり声援を、敵対するレスラーには大きなブーイングを送りましょう!
プロレスは観客も一体となって試合を作ります。
お客さんが盛り上がっていれば、プロレスラーも気合が入って熱い試合を見せてくれることでしょう。
休憩
大会は全5試合で2時間くらい、全7試合で3時間くらい、9試合以上になると4時間を超えてくることもあります。
試合が半分くらい終わると、リング調整の為に休憩が入ることが多いです。
トイレは激込みです。
グッズ売り場も激込みです。
休憩前の試合終了のゴングが鳴ったら、少し早めに席を立ってトイレに行くのがいいかもしれません。
基本的に試合中でも座席を離れることは自由なので、面白くなさそうな試合、通称「トイレ試合」の時に行くのもいいですね。
再入場の際に半券の提示を求められることもあるので、必ず持って席を離れましょう。
メインが終わってもすぐ帰らない!
メインイベントが終わっても、すぐに帰ってはいけません!
必ず締めのマイクがあります。
メインを勝った選手がマイクアピールして、得意のセリフやアピールして終了となります。
大会を締めるのが好きな選手だったら最高です!「このために来たんだ!」と思える瞬間です。
試合後にサイン会があることも
試合終了後も、物販でグッズの購入ができます。
選手がサイン会を実施することもあります。
汗だくのプロレスラーを目の前にするとドキドキするかもしれませんが、試合の感想などぜひ伝えてあげてください!
地方大会とビッグマッチの違いを知ろう!
プロレスの大会には
- 大都市や大会場で行われるビッグマッチ
- ビッグマッチにむけた地方大会
といった「シリーズ」という概念があります。
ビッグマッチは東京・大阪・神戸・名古屋・福岡・仙台・北海道などの大都市や、大きな会場で年に数回あり、タイトルマッチが組まれます。
一方、全国を巡業しているプロレス団体は地方での大会も行ってます。
地方大会では、ほぼタイトルマッチは組まれず、前哨戦が行われることがほとんどです。
地方を回りながらビッグマッチへのストーリーが進み、最後のビッグマッチで完結。
また新しいテーマが生まれる。
といった流れを繰り返しながら、プロレスは展開していきます。
「生観戦するならビッグマッチを見た方が楽しそうじゃない?」と思う人もいるかもしれませんが、それぞれメリットやデメリットが存在しています。
ビッグマッチのメリットは
- タイトルマッチや遺恨試合など豪華なカードが組まれる
- シングルマッチは試合内容が濃い場合が多い
- 所属選手がほぼ参加する
- ゲスト選手参戦や乱入劇などのストーリー展開がある
- 大型モニターや特効などの会場演出が豪華
ビッグマッチのデメリットは
- 会場が広く、席が遠いと試合が見えにくい
- 大会時間が3時間~4時間と長く、だれることも
- 地方大会と比べてチケットが高い
一方、地方大会のメリットは
- 2階席でもリングが近く、比較的観戦しやすい
- 地元ネタやお客さんとのやり取りなど、普段見られないパフォーマンスがある
- ビッグマッチと比べてチケットが安い
地方大会のデメリットは
- タッグマッチが多く、試合内容は軽め
- 大会によっては、好きな選手が出場しないこともある
- 大会場のような熱気のある一体感を感じられない可能性も
こんなところでしょうか。
どちらも一長一短あるので、限定するのではなく両方経験して欲しいと思います。
個人的には地方大会のリラックスした選手の試合や、観客とのやり取りも好きですけどね。
プロレス観戦のマナー
会場では、他のお客さんに迷惑をかけないことが大前提です。
- 立ち上がって観戦するのはNG
- 選手入場時に、前列へ移動しない
- 選手への接触は禁止
- のぼりや横断幕は掲示ルールに従う
- 紙テープの投げ入れは団体ルールに従う
上記にあるような、プロレス観戦の最低限のマナーは頭に入れておきましょう。
演出で起立を求められたりする場合以外は、基本自席で座って観戦します。
選手を近くで見たいからと、入場の時に前列付近にダッシュする人もいますが、迷惑です。絶対にやめましょう。
入退場、場外乱闘の時には選手が近くに来る場合がありますが、興奮して選手を触らないようにしましょう。
危険が伴いますし、試合の邪魔になります。
逆に、ファンサービスで選手から接触を求めてくる場合もあります。
そんな時には積極的にコミュニケーションをとりましょう!
のぼりや横断幕で選手を応援したい場合もあるでしょうが、会場によっては掲示禁止の場合もあります。事前にチェックしましょう。
選手のコール時に紙テープの投げ入れがOKの団体、NGの団体があります。
好きな選手が他団体に参戦する時なんかは投げ入れルールが違う場合もあるので、事前に団体公式サイトで確認しておきましょう。
飲食は会場の案内に従おう!
試合会場での飲食ですが、会場によってOKの場合もあればNGの場合もあります。
会場の公式サイトで確認したり、係員に尋ねるのが確実です。
水分補給のペットボトルが禁止されることはまずないですが、ビン・缶の持ち込みはNGの会場が多いですね。
後楽園ホールや両国国技館のように、会場売店で飲み物や軽食が売ってるところもありますね。
飲食が大丈夫でも匂いがきついものや、過度な飲酒はみっともないのでやめましょう。
カメラでの写真撮影は大丈夫!
プロレスの試合は、カメラでの写真撮影が基本的に許可されています。
スマホ・デジカメ・一眼レフ、どれでもOKです。
ツイッターやインスタグラムなどのSNSへアップするのも問題ありません。
ただし、写真撮影不可・望遠レンズ不可などの条件を提示している女子団体もあります。
撮影ルールは試合開始前に事前アナウンスされるので、かならず確認してください。
一眼で過度な連写をしてる人も見かけますが、意外とうるさいので注意しましょう。
動画撮影に関しては、ほぼ禁止されていると考えていいでしょう。
DDTやレッスルワンでは動画撮影を解禁していますが、他の団体で撮影OKのとこは聞いたことないですね。
動画撮影が発見されると、データ消去のうえ退場させられることもあるので、絶対にやめましょう。
プロレス観戦初心者こそ怖がらずに生観戦を!
プロレス観戦初心者の方に向けて、一連の流れをご紹介しました。
どんなスポーツもそうですが、生観戦は迫力がすごいです。
とくにプロレスは、マットに叩きつける音の大きさ、プロレスラーの体の大きさにびっくりするでしょう。
会場にはプロレスが好きな人ばっかりです。
どうかみなさんのプロレス初観戦が、楽しい思い出になりますように。
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