新日本プロレスワールドで視聴できる2000年代の名勝負を選びました。
新日本の名勝負といえば昭和の試合が多く語られますが、今回は2000年以降の試合で、もしかしたら皆さんが見逃しているかもしれない試合をご紹介したいと思います。
ぜひチェックしてみてください!
天山広吉vsSANADA
2016年8月12日 両国国技館「G1クライマックス26 Aブロック公式戦」
天山広吉はこの年のG1に最初はエントリーされていませんでした。
天山広吉は「自分ほど実績のある選手がエントリーされていないのはおかしい!」とアピールし、盟友の小島聡が出場枠を譲る形で天山のG1出場が決まりました。
しかし、天山広吉は8月12日の時点で2勝しかできず、思うような結果が出ませんでした。
一方のSANADAは2016年4月10日にロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンへ電撃加入し、新日本プロレスに継続参戦しました。
G1クライマックスに初エントリーしたSANADAは、初戦で棚橋弘至に勝ち、続けて後藤洋央紀からも勝利をあげ、爪痕を残そうと奮闘します。
天山広吉とSANADA、負けられない二人の意地がリング上でぶつかります。
試合の見所
「最後のG1」と宣言した天山広吉でしたが、動きに全盛期のキレはなく、リーグ戦で負けを重ねるごとに悲壮感が漂っていました。
SANADAは棚橋と後藤に勝ちはしたものの、決勝に進むことはできませんでした。
G1の消化試合のつもりで見ていましたが、試合が進むにつれ必死に頑張る天山に客が反応し始め、どんどん歓声が大きくなっていきます。
アナコンダバイスなど、往年の得意技を次々出して追い込む天山に、SANADAも呼応します。
何度も「決まったか?」と、天山の勝ちを予感させる瞬間がありますが、なかなか決まらない。
必死に闘う天山の姿に感動します。
天山の倒されても立ち上がる姿に、セコンドに付いていた小島も泣いていました。
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柴田勝頼vs本間朋晃
2016年7月22日 後楽園ホール「G1クライマックス26 Bブロック公式戦」
真っ向勝負のファイトでファンの心をつかみ、NEVER無差別級の王者となった柴田勝頼。
一方の本間朋晃は「こけし」が浸透し、新日本プロレスになくてはならないキャラクターになりました。
この試合の少し前、2016年7月3日にNEVER無差別級王者である柴田に本間が挑戦していますが、柴田が強さを見せつけて勝利しています。
試合の見所
本間朋晃にとってはリベンジマッチですが、柴田勝頼にとっては何度闘っても結果は同じだと、力の差を見せつけたいところです。
G1クライマックスの初日とあって、お互いコンディションも良好な様子でした。
特に本間は見事にビルドアップされた体に黒い肌と、気合が入りまくってます。
序盤からガンガン押してくる本間を、柴田が押し返す展開になりました。
最後は怒涛の攻めで本間が押し切って勝利。
「こけしイズハッピー!」で締めてハッピーエンドとなりましたが、普段はいじられキャラでもずっと厳しいトレーニングに耐えてきた本間の強さ、プロレスラーのすごさが際立った試合でした。
2018年2月現在、二人とも長期欠場中ですがまた元気な姿を見たいですね。
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永田裕志vs越中詩郎
2007年5月2日 後楽園ホール「IWGPヘビー級選手権試合」
越中詩郎といえば新日本での高田延彦との名勝負や平成維震軍での活躍でも知られている、数々の団体を渡り歩いた大ベテランです。
TVでケンドーコバヤシが越中のモノマネをするようになり、2007年は越中ブームが起きていました。
挑戦を受ける永田裕志はこの年のニュージャパンカップを制し、棚橋に勝ってIWGP王者となりました。
試合の見所
会場の熱気は入場から最高潮!
大越中コールが起きる中、11年ぶりのIWGPヘビー級王座挑戦とファンの後押しが相まって感極まった越中詩郎が、涙をこらえながら入場してきます。
越中の入場で、すでに泣けます!
永田にとっては負けられないタイトルマッチ、厳しい攻めで越中を攻めたてます。
しかし越中はド根性で耐えるのです!
なんど倒されても立ち上がる越中の姿に、胸が熱くなります。
ヒップアタック、パワーボム、侍ドライバー’84、ドラゴン・スープレックス・ホールド、ジャパニーズ・レッグロール・クラッチなど、往年のムーブを惜しみなく出す越中にも注目です。
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棚橋弘至vs後藤洋央紀
2007年11月11日 両国国技館「IWGPヘビー級選手権試合」
後藤洋央紀は2007年8月に海外修行から帰国し、10月の試合では天山広吉を牛殺しで病院送りにしています。
棚橋弘至はこの年G1優勝を果たし、永田の持つIWGPに挑戦し見事王者に返り咲きました。
海外修行を経て勢いづく後藤洋央紀に客は沸き立ち、棚橋弘至にはブーイングが起きるほどでした。
試合の見所
勢いのある後藤洋央紀は、危険な技を連発し棚橋弘至を攻めたてます。
棚橋も膝へのドラゴンスクリューで徐々にペースをつかみますが、後藤の変形ボムで首を痛めます。
後藤は首への攻撃を何度も激しく叩きこみますが、耐えきった棚橋が怒涛の攻めから秘策として膝へのハイフライフローを繰り出し、すかさずテキサスクローバーホールドに繋いでギブアップを取ります。
相手の技を受け切り、最後は攻め続けた膝でギブアップを取る、プロレスの見所がぎゅっと詰まったいい試合でした。
特に棚橋の受けの技術は必見です。
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内藤哲也vs飯伏幸太
2007年7月17日 北海きたえーる「G1クライマックス27 Aブロック公式戦」
飯伏幸太はWWEのクルーザーウェイトクラシックに参戦したり、タイガーマスクWとして活動していましたが、いずれも単発での試合でした。
飯伏がG1に出場することが発表されると、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンで大ブレークした内藤哲也は「試合から離れていた選手になにができる?G1は全敗するんじゃないですか?飯伏戦は一番の消化試合」と挑発します。
飯伏と内藤は同級生で天才型と、プロレスラーとしては似ているタイプ。
ロスインゴのスタイルを確立した内藤と飯伏の一騎打ちに、注目が集まりました。
試合の見所
飯伏の危険な技を内藤が受け、内藤は飯伏の首に照準を定めて攻めます。
終盤、内藤のデスティーノをこらえた飯伏はそのままコーナーへやり投げ、さらに雪崩式のパイルドライバーを繰り出します!
飯伏スワンダイブ式ジャーマンも受け切った内藤が、デスティーノ連発で勝利します。
なにをしでかすか分からない飯伏を、どっしりとした試合の組立てで破った内藤は、もうひとつ強くなったようにこの試合で思いました。
内藤はこの勢いのまま決勝でケニーオメガに勝利し、2度目のG1優勝を果たします。
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まとめ
以前は試合を見直そうと思ったら、ビデオやDVDを買わないといけませんでした。
新日本プロレスワールドは名勝負をいつでも見られて月額999円!
いい時代になりました。
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